こんばんは。メンヘラ女です。
今夜は入院中出会ったとある女の子の話をします。
その子とは、当時の親友を介して出会いました。
親友が先に、閉鎖から解放病棟へと移っていて、そこで新たに作った親友がその子です。
その子の風貌というのが・・・。
全身タトゥー。ピアス。の女の子。
全身タトゥー。
それと、ピアス。鼻にも、おへそにも。
聞けば自傷の代わりにしているのだそうで、「痛みを乗り越えられた時に強くなれた気がする」そうでした。
私ものちに、自傷をするようになりました。まず、化粧品のビンをトイレでたたき割り、閉鎖病棟の中でもガラスのかけらを手に入れました。
自傷をすると、辛さが引きました。自分を罰したかったんだと思います。
そのうちリストカットだけではなく、瀉血という方法もとるようになりました。
自分の血を見ると安心した。
自分の血を見ると安心したんです。
当時は止める大人達に対して思いました。
私のこの辛さを取る薬があるならそれを使って欲しい。でもないから、自分で死なないための方法を見つけてやっている。
私の体だし、将来はないし、何の権利があって止めるの。
また、こんな友達もいました。
彼女とは住んでいる場所が近かったのもあり、一時期は親友のようでしたが、けんか別れしてしまいました。
彼女は有名大学中退。カットモデルにスカウトされるほど美人。
歌が好きで、Coccoが好きで、手芸が上手で。
ピンクの象が好きで、ビートルズマニアで、苺が好きで、「姫」と呼ばれていて。
彼女とけんかしたいきさつはこう。
二人で渋谷の街に出掛けていた時のこと。
彼女が、ふっと横切るトラックの前に飛び出そうとしたんです。
私は「危ない!」と言いました。
彼女は言いました。
「私別にいつ死んでもいいから。」
「私別にいつ死んでもいいから」。
私は思いました。
あなたはそれでいいかもしれない。
でも私は、大切なあなたをあなたのお母さんから預かってきてるんだよ!?
お母さんに申し訳が立たない。
後日「別にいつ死んでもいい」発言について話題にすると、「だって本当にそう思ったんだもん」。
それで、けんか別れに、なりました。
彼女の自傷はそれは激しかった。
今まで見た中で断トツのトップです。
入院して、刃物やとがったものが手に入らなくなると、自分の歯を使う。
腕を噛むんです。それで、血を出すんです。
いろんなことを今なら思います。
もっといい言い方があったんじゃないか、もっと違う伝え方があったんじゃないか。
だって彼女は、素晴しい友人でしたから。
これを見た時、姫を思い出しました。

今、こう思います。
親が子どもを育てる時、体に傷がつかないように、傷が残らないようにどれだけ注意を払うか。
それを思ったら、やっぱり。私「だけの」体とは言えません。
それと単純に不便だというのがあります。
私は夏はアームウォーマー、アームカバー姿で過ごしています。
腕の傷を隠すためです。
バイト先でも、面接の時に傷を見せ、正直に自分で付けた傷だと言いました。それでも採用してくれた店長にはお礼の言葉もないですが、次の職場でも同じように行くとは限りません。
私は不幸自慢はしたくないので、病友ともあまり病気の話はしませんが、とにかく言いたいのは、時間は流れる。人は変わっていく、ということです。
がりがりだった私もぽっちゃりになり、暑い夏にアームウォーマーは不便。
傷を消したい・・・。
傷が取れる方法があるなら知りたい。
そんな時にこれを見つけました。
即座にあの子のことが浮かびました。
あの子は今でもタトゥーを入れ続けているんだろうか。
そして姫は、今でも自傷をやめられないでいるんだろうか。
そして、私の自傷は、とまった。
私の自傷は、やみました。
でも傷は白く残っています。
今夜はそんなお話でした。
おやすみなさい。お互い、いい夢が見られますように。
Originally posted 2020-05-08 00:12:51.